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過失相殺とは

 過失相殺とは、事故で加害者だけではなく被害者にも事故になる原因(過失)があった場合、被害者の損害賠償額を算出する際に、その過失の割合に応じて賠償額を減額する事をいいます。

たとえば、横断歩道でない場所を横断していて、車に衝突されケガをしたような場合では、ケガをした被害者にも横断歩道以外の場所を歩いていたと言う過失があったという事になります。

仮に、車に衝突された人がケガの治療費や休業補償などで、事故による損害が100万円だったとします。しかし、このケースの場合は被害者にも過失があるので、その分が減額されて保険金は支払われます。被害者の過失割合が30%だったとすると以下のようになります。

100万円×(1-0.3)=70万円

という計算になり、被害者の過失分の30%が減額されて保険金が支払われます。

過失割合は保険会社との話し合いで決まる

被害者・加害者の過失がどの程度あったかを表す「過失割合」は、基本的に保険会社との話し合いで決めますが、万一、決まらない場合は、調停や裁判などで決めていく事になります。

裁判所が過失割合を適用する場合は、以下の3通りの方法のどれかで行っていきます。

  1. すべての損害に対して過失相殺を適用
  2. 休業補償や逸失利益に対して過失相殺を適用
  3. 慰謝料に対して過失相殺を適用

2番目の方法は、治療費や通院のための交通費は全額認め、休業補償や逸失利益、慰謝料に対して過失相殺を適用します。3番目は、慰謝料に対してのみ過失相殺を適用する事になります。

この内のどれを採用するかは、裁判所の判断になりますが、保険会社が被害者に提示する場合は、上記の1番目の方法によるのが一般的です。

自賠責保険でも過失相殺される

自賠責保険の場合も、被害者に過失がある場合は過失相殺されます。ただし、自賠責保険の基準は任意保険の基準ほど厳密に細かく設定されていなく、3段階に分けて減額されるようになっています。

自賠責では、被害者の過失が一定の範囲にある場合に、その範囲の減額率を適用し過失相殺する仕組みになっています。

下記は自賠責で過失相殺するための基準になる表です。

自賠責保険の過失相殺減額率
死亡・後遺障害の場合 ケガの場合
被害者の過失割合 70%
未満
80%
未満
90%
未満
100%
未満
70%
未満
100%
未満
減額率 0% 20% 30% 50% 0% 20%

自賠責保険では、損害額の総額がそれぞれの上限額(死亡:3,000万円、ケガ:120万円など)を超える場合は、保険金額から過失相殺分が減額され、上限額に満たない場合は、損害額の総額から過失相殺分が減額されて、保険金が支払われます。

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